傍から見れば、この日の早実は結果、内容ともに申し分のない80分間だった。前線、中盤のプレスで明法のパスワークを寸断。奪ってからのショートカウンターは狙い通り。頭上を越すロングボールにも最終ラインがしっかり弾いた。立ち上がりで2点先取。前半終盤は、サイドを崩され、押されるシーンはあったが終わってみれば、無失点。理想的なゲーム展開だった。

 早実は昨年の堅守から攻撃的なサッカーに転換。いままでの守備の経験値が、今年のサッカーに生きている。だからこその完封勝利。しかし、ゲームを終えた早実イレブンは浮かぬ顔。消化不良の四文字が透けて見えた。

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▽第104回全国高校サッカー選手権東京予選
第104回全国高校サッカー選手権東京予選