この落ち込みようは何か？そのヒントは森泉武信監督が何度もしきりに伝えた「勘違いするな」この言葉にありそうだ。
真意は何か？指揮官の言葉から探るなら、いままでチームが大事にしてきたもの。それはサッカーの技量やスタイルではなく、一致団結して戦いきること。それが今回、表現できなかった。また先に2点取ったことに満足してしまった心のスキが、後半の試合運びの悪さ、守備のまずさにつながったこと。それらを修正しきれなかったこともそうだろう。
「勝てばいいでしょというのは決して認めていない」と、森泉監督は選手たちの甘さを追及する。MF10霜田は「後半3-0で勝っている状況に甘んじたというか…勝っているからという考えはあったかもしれません。(油断やスキのようなモノが)結果には出ていませんが、自分たちのなかにありました。そこを直さないと、このあとが厳しくなります。課題として自覚できたので次のゲームに向けて修正したい」と至らなさを重々、理解している。
勝ったからこそ得た苦みを、ベスト4をかけた成城学園とのゲームで生かせるか、試される一戦となる。
(文・写真＝佐藤亮太）
▽第104回全国高校サッカー選手権東京予選
第104回全国高校サッカー選手権東京予選
