その後は創価が反撃を見せ、74分にはFW18三浦がPA内でシュートを放つも、GK1鎌田夏生(3年)のファインセーブに阻まれる。久我山は守備陣が最後まで集中を切らさず、試合終了のホイッスルまで安定した戦いぶりを見せた。
小雨の中で始まり、雨が上がった後半に主導権を完全に握った久我山。ピッチコンディションの変化を的確に読み取り、後半からギアを上げて得点を重ねた。FW10加藤瑛汰(3年)は攻撃を統率し、技術・判断・リーダーシップのすべてでチームをけん引。DF4本山祐也(3年)も守備の安定だけでなく攻撃面でも決定的な仕事を果たした。対する、創価はGK1大竹一輝(3年)の好守やFW18三浦和伸(2年)の突破など見せ場を作るも、最後は久我山の完成度に屈した。
久我山はこの勝利で準々決勝進出。3年ぶりの全国大会出場に向け、安定感を示した一戦だった。準々決勝では、4年ぶりの全国出場を狙う関東第一と対戦することが決定。都大会屈指の好カードとなるこの一戦は、東京都代表の座を懸けた重要な分岐点となる。両校の伝統と意地がぶつかり合う、激戦必至の準々決勝に注目が集まる。
(文・写真=矢島公彦)
▽第104回全国高校サッカー選手権東京予選
第104回全国高校サッカー選手権東京予選



















