「監督からは2年前、全国に出た先輩に比べ、僕らは性格的に幼いと言われていました。キツい状況になるとみんなで耐えて乗り切ることを考えず、自分のことしか考えられなくなる。そうインターハイ予選で負けてから言われ続け、チームでより良くしていきました。今日は応援がありました。いつもならどこか浮ついてしまいますが、全員が引きしまって試合ができました」(GK1山本士文)

 そして選手権予選、初戦となった明法戦(10月18日)。3-0で勝ちながら愚直さの足りない試合運びに森泉監督から一喝された。ふたたび思い出し、原点回帰を果たした早実イレブンは決勝の舞台・味スタに立つ。

「今日の試合でやったことをさらに磨きをかけて、1週間でやれることを増やしたいです。味スタだろうが、西が丘だろうが、やることを変えずに最後まで諦めずに勝ち取って全国に行きたいです」(MF7野川)

 早稲田実業、決勝の相手は修徳とのPK戦を制した多摩大目黒となった。

(文・写真=佐藤亮太)

▽第104回全国高校サッカー選手権東京予選
第104回全国高校サッカー選手権東京予選