新座総合技術との初戦の2回戦に続いて1-0、いわゆる“ウノゼロ”で勝ち上がった熊谷の田中拓夢監督は「11人残った3年生を中心に一人ひとりが手を抜かずに頑張り、全員でつかんだ勝利です。うれしい」と就任3年目で達成した決勝トーナメント進出に笑顔が絶えない。

 OBでもある田中監督はDFだった高校3年生の時、第89回全国高校選手権予選で当時実施していた2次リーグに進出。市立浦和、聖望学園、浦和東という強豪ぞろいのB組に入り、3連敗で16校が進む決勝トーナメント入りはならなかった。

 指揮官になって母校を率い、初めて挑戦する最終決戦に向け「1戦1戦を大切に戦い、ひとつでも多く勝ち星を積み上げたい」と抱負を述べた。

 6月のリーグ戦前期を終えると3年生の半数ほどが大学受験に備えて引退したが、11人の3年生が残った。その中のひとりである田尻は「インターハイ(北部支部)予選で負けた悔しさがありますし、やっぱり選手権を戦うのは高校生の夢なので続けました。勝てて良かった」と精かんな顔をほころばせた。「チームの合言葉が無失点なので、2試合とも実現できたことは誇らしい。決勝トーナメントも無失点を目指して臨みたい。戦いたい相手ですか? 昌平とやってみたいですね」と無邪気に笑った。

(文・写真=河野正)

▽第105回全国高校サッカー選手権埼玉予選
第105回全国高校サッカー選手権埼玉予選