歓喜のゴール

 中盤の激しい潰し合いのなか、持ち前のプレッシングが功を奏して接点での勝負に優り、まず主導権を握ったのは赤色のユニフォーム・流通経済大柏。5分にはMF本田が倒されゴール正面からやや左の位置でFKのチャンス。MF関が直接シュートを放つが、これはGK長谷川がキャッチ。8分にはDF河内がオーバーラップしクロスを上げるが、中央で合わせる選手はなくシュートはならず。そして、15分にはMF菊地のシュートがゴール寸前まで転がるが、市立船橋のDF金子がギリギリでクリア。さらにそのこぼれ球をつないでFW古谷がヘッドで狙うもGK長谷川に横っ飛びでキャッチされるなど、流通経済大柏はあと一歩のところで得点を奪うことができない。

 一方、青色のユニフォーム・市立船橋はロングボールを両サイドのスペースに蹴り込むが、流通経済大柏のDF関川に上手くカバーリングされ、なかなかチャンスを作れなかった。だが21分、左サイドのスペースに走り込んだMF杉山がコーナーキックを得ると、そのままキッカーになった杉山がゴール前へ。このボールに対し走り込んだDF原がヘディングで合わせてゴール。劣勢だった市立船橋が先制点を奪った。勢いに乗りたい市立船橋は24分、MF杉山が左サイドをドリブルで突破し、ゴールライン付近からニアサイドへグラウンダーのボールを送るが、走り込んだMF西羽にはわずかに合わず。30分にはMF高がミドルシュートを放つがGKがキャッチし追加点は奪えない。
 すると31分、流通経済大柏は自陣のFKから前線へロングボールを送ると、こぼれ球に反応したMF菊地がゴールほぼ正面で反転するようにしてミドルシュート。市立船橋のGK長谷川が必死に右腕を伸ばすが届かず、菊地のファインゴールで流通経済大柏が同点に追い付いた。
 その後もポゼッションで優位に立った流通経済大柏は33分、カウンターから右サイドをFW古谷が突進してクロスを上げMF本田がヘッド。37分にもFW生方がやはりヘディングでシュートを放つが得点はならず。前半は最後までペースを握ったが、同点のまま試合を折り返すことになった。

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