【北海道・東北】
 06年盛岡商以来の日本一を地元に持ち帰ることを目論んだ東北勢であったが7チーム中5チームが初戦敗退を喫するなど揃って苦戦。初出場となった新屋東海大山形は共に全国初勝利を掴むことはできなかった。また、東北勢苦戦の象徴となったのは“東北の雄”青森山田の初戦敗退。名将黒田清監督のもと、FW丹代藍人、MF山下優人、DF菊池流帆ら好選手を擁し今夏の総体では4強入り。優勝候補の一つに挙げられた今大会は悲願の初優勝を目指したが6年ぶりとなる初戦敗退の屈辱を味わった。

 そんな中、尚志は東北勢で唯一の16強入り。今季はプリンスリーグ東北でも好成績を収めるなどチーム史上最強の呼び声も高く、11年度の4強越え、さらには県勢初の日本一へ大きな期待を背負った中での挑戦となったが広島皆実ら実力校を連破するなどしっかりと爪跡を残したと言えるだろう。また、3年ぶりの出場となった聖和学園では注目FW坂本和雅が活躍。初戦となった秀岳館戦ではドリブル主体の攻撃的サッカーを展開したチームの中で、見事ハットトリックを達成。今季ゴールを量産したプリンスリーグ東北得点王はその実力をまざまざと見せつけた。

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北海道大谷室蘭(北海道)
青森山田(青森)
遠野(岩手)
新屋(秋田)
聖和学園(宮城)
東海大山形(山形)
尚志(福島)

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