■修徳対錦城

 厳しい船出を強いられた昨年度王者修徳。1回戦では格下、都立大泉の粘りの前に苦戦し、PK戦の末なんとか2回戦に駒を進めてきた。総体、リーグ戦ともに結果が伴わない今季を象徴するような歯痒い試合であったがどんな形であれ、勝ち切ったのは王者の底力か。基本布陣は4-4-2。FW小野寺湧紀ら個の力で勝る修徳の本領発揮が待たれる。対するは錦城。2次予選1回戦では都立保谷を3対2の僅差で下し、09、10、11年度と3年連続で阻まれてきた都大会初戦の壁を突破。1次予選を含めた全3試合で11得点とここまで攻撃力で守備力を補って勝ち進んできただけにこの試合でも攻撃陣の活躍は必要不可欠。王者撃破、そして今大会のダークホースになりうる可能性は十分に秘めているだろう。

■都立東大和対関東一

 3年前の準決勝、西が丘に集った両雄。7対0と大差の勝利に喜びを分かち合った関東一と、ピッチで悔し涙を滲ませた都立東大和が今年再び激突する。1回戦では桐朋を1対0で下し、2回戦進出を果たした都立東大和を支えるのは守備力。1次予選からの全4試合で許した得点はわずかに1。堅守を誇り迎える2回戦、屈辱を味わった3年前のリベンジを果たしたい。一方、総体ではベスト8に進出するなど華麗なパスサッカーを武器に東京の高校サッカーにおいて近年結果を残してきた関東一。それでも選手権では都立東大和を準決勝で下した3年前の90回大会、続く91回大会と2年連続で全国まであと一歩に迫りながらも敗退した苦い経験をもつ。悲願の全国へ向けて臨む今大会初戦、早い時間から主導権を握り、ポゼッションを高めていきながら得意の形に持ち込むことができれば勝利はぐっと近づくだろう。

 尚、高校サッカー選手権2次予選は、2ヶ月に及ぶ戦いを経てA、Bブロック共に11月15日に決勝戦が予定されている。

Aブロック組み合わせ・結果

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