―――以前、現役時代に奈良の社会人チームでプレーをしていたと仰っていたと思いますが、今回また奈良だなと思ったのですが。
まずは、なにか奈良に縁があるなと思いますよね。社会人(高田FC)の時に試合会場になっていたのが奈良産業大学のグラウンドだったんですが、ナラディーア(奈良クラブの練習場)ってそこなんですよ。だからナラディーアまで行く道のりが20年ぶりでめちゃくちゃ懐かしかったです。練習場も1キロ先だったので「ここ通ってたわ」って思います。だからなんか縁があるなとは感じていますね。
僕らが子供の頃、小中の頃って奈良がめちゃくちゃサッカー強かったんです。奈良のチームって、高田FCもめちゃくちゃ個人技が高くて、中学でも平群中学というところが全国に出たり。有名なJリーガーも出てるし。僕らが子供の頃、当時大阪はそんなにサッカーが強くなくて、奈良といえば高田FCを筆頭に"個人技"。めちゃくちゃ個人技が高い奴らが奈良にはいてるっていう強烈なイメージがあったんですよね。
だから高田FCの人ともこの間会った時に「その時のイメージの奈良をもう一回取り戻したい」と話していたんです。"個人技の奈良"じゃないけど、奈良のサッカーの色をもう一回取り戻そうと。
めちゃくちゃ個性の強いチームと選手ばかりだったので。今も高田FCは個性が強いんですけど、でもやっぱり大阪に持っていかれている部分も正直あるので。僕らが高校の時は楢崎正剛さん(元日本代表)を筆頭に奈良育英もめちゃくちゃ強かったし。だからもう一回ね、大阪には数や規模では絶対に勝てないんで、個性で大阪と戦えるように。そういう意味でも奈良は個性の強いサッカーをする土地だってなるように盛り上げたいですね。