これは指導者の方々への取材を通してわかったことですが、古沼監督も小嶺監督も松澤監督も、青森山田の黒田監督もそうですが本気で頂点を取りに行っているんですよね。タイトルをとるためにはどうやればいいかと。本気で頂点を取りに来ているチームが頂点を取るんですよね。そこまで準備をした上に運や組み合わせも噛み合って初めて頂点に立てる。
地元にもよく足を運びました。私自身の夏休みにプラッと練習を見に行ったりもしました。そういう時の方が、監督やチームの方々とは密な時間を過ごせたりもするんですよね。当時はプリンスリーグなども無かったので、各地のフェスティバルでもお世話になりました。食事をし、酒を酌み交わし、名刺を渡しては仲間に入れてもらった嬉しさを実感し喜んでいました。そういった時間を重ねていくうちに、実況をする際に大切にすべきポイントが整理できるようになっていきました。
第3回に続く
(文=会田健司)
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