ーー当時と今の高校サッカーで大きく変わったところはどこだとお感じですか?

  帝京の古沼監督(選手権全国優勝6回)は、何年もかかって深いお話しをさせていただけるようになりました。鹿児島実業の松澤監督(選手権優勝2回)や、当時国見を率いていた小嶺監督(国見で選手権6回優勝)もしかり、「こういった名将と呼ばれる方々の懐に飛び込まなければ、高校サッカーは理解できない」そう思い、取材に出向きましたが、懐に飛び込ませていただくまでにはかなりの時間がかりました。

 今は、ネットで練習試合の結果まで全部流れてきますし、選手の出身から利き足まで全てわかりますが、それすらもわからない時代でした。取材に出向き、まずは監督に話を聞かないとわからないことだらけなのに、強豪校の監督の懐にはなかなか飛び込むことはできない。とにかく、足を運び、礼を尽くし、自分という存在を認めてもらえることを徹底して心掛けました。そんなことを継続していると、徐々に情報を引き出すコツが掴めてきました。

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