東京電機大学理工学部サッカー部監督・ヒューマナジー代表 福富信也氏

 令和3年度全国高校サッカーインターハイ(総体)において、準優勝を果たした米子北(鳥取)。決勝では、準決勝までの5試合で28点を奪うなど圧倒的な力で勝ち進んできた“絶対王者”青森山田(青森)に対し、試合終盤までリードする展開。後半終了間際、そして延長後半ラストワンプレーでの失点で惜しくも米子北は準優勝に終わったが、“絶対王者”を相手に見事な戦いぶりを見せた。じつはそんな米子北を支えたのが、「チームビルディング」を指導し、強化に携わった東京電機大学理工学部サッカー部監督(株式会社ヒューマナジー代表)の福富信也氏だ。

 福富氏は、この年の米子北以外にも第96回全国高校サッカー選手権で長野県勢初の4強に進出した上田西、2016シーズンJ2優勝・J1昇格の北海道コンサドーレ札幌、第99回天皇杯優勝を果たしたヴィッセル神戸、2022シーズンにクラブ史上初のJ2昇格を果たした藤枝MYFCをサポートするなど、その高い手腕は幅広いシーンで発揮されている。

 そんな福富氏だけに、サッカー関係者とのかかわりも深く、先日のカタールW杯で日本代表を率いた森保一監督とも親交があるという。今回はカタールW杯において、強豪のドイツ、スペインを撃破し、決勝トーナメント進出を果たした森保ジャパンをチームビルディングの観点から紐解いていく。

ーー福富さんは、森保監督とはいつくらいからのお知り合いなんですか?

 2004年、森保監督が現役選手を引退したころに知り合ったのが最初です。その後も連絡を取り合える関係性は続いていますが、そんなに連絡をすることはないですね。どうしても何か伺いたいことがあった時に連絡する程度です。なので、このインタビューも監督ご本人から聞いた話というよりは、ほとんどは私の見解だと思ってください。

ーーW杯中には連絡を取り合っていたんですか?

 大事な大会期間前後は迷惑をかけてはいけないので、絶対に連絡しません。なので、W杯期間中も連絡をしないつもりでした。ただ、どうしても“これだけ日本が盛り上がっているよ”ということを伝えたい衝動が押さえられず、一言だけメッセージを送ってしまいました。文末に“お忙しいと思いますから返信不要です”と加えたんですが、それでも丁寧に返信が来てしまいました。結局迷惑かけてしまいましたね。

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