――「集中力」というのは武蔵サッカー部においてキーワードなのでしょうか。トレーニング中も岩永先生が『もっと集中しよう。まだ高められるぞ』と強調していますね。
うちはやっぱり、そこで勝負しなきゃいけない。それこそが彼らの強みですから。よく「ゾーンに入る」とは言いますけど、そうなった時の彼らは凄いですよ。
サッカーって80分か90分の試合のなかでフッと集中が切れてしまうところがあると、得てしてそういう時にやられてしまう。だから、ある意味、“切れる時間”をどれだけ無くせるかのスポーツだと思うんです。
まさに選手権予選の関東一戦はその集中力が表われた試合でした。そういう強みがないと格上には絶対に勝てないと思う。彼らもそれを自覚しているし、大事にしているところですね。