大宮・安元利充監督

――考える力が備わっている生徒の集まりですから、より自主性を重視しているわけですね?

 これだけできる生徒たちばかりなので、その能力をしっかりと生かしたほうがチーム強化にもつながると考えています。言われたことだけを忠実に実行する指示待ち人間ではありません。自分たちでいろんなアイデアを出し合ったりすると、そこにプラスアルファも生まれてくると思います。

――文武の両立とはいえ優先順位はやはり勉学だと思いますが、このあたりはどう指導されているのでしょうか?

 全員が現役で最難関の大学合格を目指しているので、入部した時から3年間の計画を立てて励んでいます。3年生になってから慌てて机に向かっているようでは(志望校には)届かないので、1年生のうちにプランニングするように導いています。だいたい1、2年生で基礎固めをし、3年生で応用編に入っていくような形で取り組みます。結局のところ、部活動をしっかりと最後までやり切った生徒ほど、大学進学の実績も芳しいですね。それは先輩たちが示してくれています。6月のインターハイ予選で負けると3年生が引退する学校もありますが、うちは辞める選手が一人もいません。秋の全国高校選手権予選決勝トーナメントに進む目標を立てているので、そこまでは迷いなく突き進みます。

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