大宮・安元利充監督

――腕に覚えのある逸材も何人か入部してくるのですか?

 昔は浅黒くて筋肉質のスポーツマンタイプの選手もいましたが、最近は見かけなくなりましたね。クラブチームでやっていた選手は一人で、中体連出身者ばかりです。50メートル走で7秒かかるとか、高校からサッカーを始めたとか、テクニカルな選手も見当たりませんが、みんな楽しく最後まで一生懸命やり抜いてくれます。

――自分たちで考える力がありますから、「こんなことをやりたい」など選手からの要望も盛んなのでは?

 アプローチしてくることもたまにはありますが、基本的には自分たちで考えたことは自由にやりなさいと日頃から伝えているので、選手だけで試合に向けた話し合いもしますし、キャプテンが「明日の試合はこんなふうに戦おう」とグループLINEなどを使って考え方を共有しています。何も言わなくても選手同士で考えながらやっており、それに対して私から指示する必要もありませんのでそこは任せています。

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