試合の流れをほぼ決定づけたのは後半5分と14分の2得点だ。殊勲者はともにFWの平野皓巴。「1点目は僕が一歩も動かなくてもいいくらい、(右サイドの佐々木良から)ピッタリのクロスがきた。2点目はタイミングよく裏のスペースに飛び出すことができて、冷静に決められた」と喜びを語る一方で、「ただ、そのあとに1点返されて、ちょっとバタバタしてしまった。チームとしての気の緩みがあった」と、反省点を口にする。

 3対1となって残り20分。猛攻を仕掛けてくる江戸川大に対し、受けに回り、再三ピンチを招く。だが、終了間際にFWの藤井慎之輔がダメ押しゴールを挙げて、決勝への切符を確実なものにした。

天皇杯の出場権をかけた決勝の相手はブリオベッカ浦安だ。いわゆる格上だけに“胸を借りる戦い”になる。とはいえ、「どこまでできるかわからないけれど、しっかりと挑んでいきたい。チームが成長していくうえで、貴重な機会になる。一泡吹かせたい? そうですね」と、福井監督は虎視眈々だ。

 ゲームキャプテンの徳元悠平は「一歩も引くつもりはない」と強気の姿勢を崩さず、FWの藤井慎之輔も「相手がどこであれ、自信を持って戦う」と意欲的だ。

 ノックアウト方式の見どころのひとつはジャイアントキリング。チームの規模や所属するリーグのレベル差が常に勝敗を分けるわけではない。
 千葉県に新たな風を吹き込むべく、城西国際大は準備を進めていく。
決勝は4月9日、フクダ電子アリーナ。キックオフは13時予定だ。

(取材・文・写真=小室功)