後半に入ると、相手にボールを保持され、なかなか攻撃の糸口を見いだせずにいた。そこで、28分にボランチの松川翔に代え、FWの村下和也をピッチに送り出し、攻撃面でのボリュームアップを行った。

 そのかいもあって、後半30分過ぎには三宮捷が左からなかに切れ込んでねらったり、左CKの混戦から藤井慎之輔が鋭くシュートしたり、同点のチャンスを次々に創出していく。終了近くに佐々木良から井上達貴に交代し、さらに攻撃面の活性化を図った。しかしながら、ついに一矢報いることはできなかった。

「決めるべきところで決めないと勝ちきれない。そこが自分たちに足りなかった」と三宮捷は反省しきり。かたや、ボランチの川尻龍司は「格上の相手に対してもいい距離感でボールを運べたし、チャンスを作ることもできた。そういう部分は自信にしたい」とポジティブな面に目を向ける。

「勝負を分けたのは、やはり決定力の差。相手はチャンスをしっかりものにし、私たちは決めきれなかった。でも、今後につながる内容の試合ができたのはプラス材料。来週から始まる大学の春期リーグに生かしていきたい」(福井監督)

 4月16日、春期リーグ開幕戦の相手は江戸川大だ。今年に入って早くも公式戦で三度目の対決となる。お互いに手の内がわかっているだけに「受け身に回らないようにしたい」と川尻龍司は気を引き締めた。

 関東大学リーグ昇格への新たな挑戦がいよいよ始まる――。

(取材・文・写真=小室功)