ところが、である。

 堅守速攻によって一泡吹かせようと、懸命に、ひたむきに向かってくる東京情報大に一瞬のスキをつかれてしまう。前半27分、スピードに乗った状態でボールを運ばれ、同点ゴールを献上。試合は振り出しに戻った。

 攻める城西国際大、守る東京情報大。こうした試合の構図に大きな変化はなく、最後の最後のところで体を張る東京情報大に城西国際大は決定的な打撃を与えられずにいた。ボランチの川尻龍司が「人数をかけて守る相手をなかなか崩しきれなかった。特に前半はボールスピードが遅かったり、連動性が足りなかったり、自分たちが意図する攻撃ができなかった」と振り返っている。

 だが、前半38分と43分に武者史也が立て続けにゴールを奪い、突き放す。

「先制したあと、畳み掛けるような攻撃がしたかったけれど、それができなかった。一度追いつかれ、試合の流れを持っていかれそうになったのは反省点。(2点目は)相手のミスにつけ込んだ形だったけれど、ああいうチャンスをしっかり決めることが大事だと思う。ハットトリックは公式戦で初めて。素直にうれしいです(笑)」と、前半だけでの偉業達成に武者史也は喜んだ。

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