この日のスタメンはGKが前川天良、ディフェンスラインが左から川越理来、徳元悠平、安里駿汰、2ボランチが川尻龍司と河口海斗、左のアウトサイドが三宮捷、右のアウトサイドが井上達貴、そして3トップが左から平野皓巴、武者史也、城臺映伍という3-4-3システムで臨んだ。 真夏を思わせる強い日差しのなか、14時15分を過ぎたころ、城西国際大のキックオフで決勝が始まった。「試合を通してボランチのところが安定していた。ボールがよく動いていたのが収穫」と福井監督が強調するとおり、立ち上がりからボールを支配したのは城西国際大だ。が、しかし。
「“かえって先手を食らいやすい状況でもあるよね”と村井(慎二)コーチと話していたけれど(苦笑)、そんな予感が当たってしまった」(福井監督)と、前半36分にちょっとしたスキをつかれ、失点を喫す。試合の主導権を握りながらも城西国際大は追いかける側に回された。「相手はボールを奪ってから素早く攻めきるショートカウンターをねらっていた。それをわかっていながらゴールを許してしまったのは反省点。でも、慌てたり、焦れたりせずに戦うことができた。試合の流れを考えると、前半のうちに追いつけたのは大きい」と、3バックの真ん中を務めるゲームキャプテンの徳元悠平が冷静に振り返る。 同点弾は45分だった。左サイドからゴール前に送られたロングスローのこぼれ球にボランチの川尻龍司が反応。ペナルティーエリアの外からインサイドボレーで、鮮やかにゴール右上に叩き込んだ。「浮いたボールが自分のところにこぼれてきたとき、迷わずシュートしようと思った。相手GKがそれほど大柄ではないので、ゴールの上をねらったけれど、うまく決まってくれた」と、会心の一発に川尻龍司は胸を張る。

