ハーフタイムを終え、仕切り直しとなった後半早々の2分。城西国際大が見事な展開から逆転&決勝点をもぎ取る。

「ボールが自分のところに入った瞬間、平野がいい動きをしてくれた。DFラインの背後に出すだけだった」とアシストの藤井慎之輔がいえば、「タイミングがバッチリ合った。GKと1対1になったときは冷静に上をねらった」とゴールスコアラーの平野皓巴が会心の笑顔を見せる。

 さらに追加点を取るべく、東京情報大の粘り強い守備を攻略しにかかるが、決定打が出ないまま時間が過ぎていく。後半36分、疲れが見えた城臺映伍に代え、上原牧人を投入。攻撃の手を緩めることなく、“もうひと押し”のメッセージが込められていた。

 自分たちのミスからピンチを招くシーンが何度かあったものの、最後の最後で体を張り、また、アディショナルタイムに繰り返された相手のセットプレーもお互いに声をかけ合い、集中を切らさなかった。

「優勝するにはこれ以上負けられない。そういう意味では勝ったことが次につながる。課題は少なくないが、ふんどしを締め直して戦っていく。サッカーはシンプルなもの。どこにチャンスがあって、どこにピンチがあるのか。そこを共有するために、選手間で、もっと話し合うことが大事」(福井監督)

 次節は9月17日、ホームグラウンドでの千葉大戦だ(キックオフは14時予定)。春期リーグでは3対0で勝っているが、結果はもとより、内容を突き詰めながらの一戦になる。

「あまり先のことは考えず、目の前の試合に向けて気持ちをしっかり作っていきたい。チームみんなで、ひたむきにプレーすることがいちばん大事だと思う。とにかく勝ち続けるしかない!」と、ゲームキャプテンの徳元悠平は少しでもチーム状況を改善すべく、悲壮な覚悟をにじませていた。

(取材・文・写真 小室功