この日のスタメンはGKが前川天良、ディフェンスラインが左から徳元悠平、近藤諒大、安里駿汰、佐々木良、2ボランチが川尻龍司と河口海斗、左MFが沼田優希、右MFが藤井慎之輔、そして2トップが城臺映伍と平野皓巴が並んだ。今季はここまで3バック主体で戦ってきたが、「チームとしての新たな変化、さらなる成長」を視野に入れ、4-4-2システムで臨んだ。 当然、勝たなければいけない相手だが、今季の淑徳大は守備面での粘りが見られ、かつてのような大量失点を喫することが少ない。春期リーグで悲願の1部リーグ初勝利を飾るなど、急速に力をつけている。 立ち上がりはやや力が入りすぎたのか、慎重になりすぎたのか、「サッカーが小さくなっていましたね。ボールを動かすことに目がいってしまい、本来、目指すべきゴールにシンプルに向かっていなかった。狭い局面で完結していた」と福井監督は冷静に振り返る。 そんななか、口火を切ったのが右MFの藤井慎之輔だ。
前半12分、相手GKのキックミスにつけ込み、左SBの徳元悠平が中盤でインターセプト。ゴール前に走り込む藤井慎之輔を見逃さず、素早くラストパスを送り、それが先制点につながった。「空いたスペースを藤井とうまく共有することができた。試合の流れを引き寄せるうえで、大事な先制点だった」(徳元悠平) 24分にはゴール前で縦パスを受けたFW城臺映伍が相手を背にしながら強引にターンし、追加点をゲット。32分には右サイドからのグラウンダーのクロスを、ファーサイドで待ち構えていた左MFの沼田優希が難なく決めた。 今季初出場の沼田優希は「前半は緊張してしまい、なかなか試合に入っていけなかったけれど、少しずつ落ち着いてプレーできるようになった。ポジション争いは厳しいけれど、これからも試合に絡んでいきたい」と前向きに語った。 34分には藤井慎之輔のロングパス1本に抜け出したFW平野皓巴がGKと1対1になって確実に仕留める。前半だけで4-0。早々に勝負を決定づけるというゲームプランのひとつ目はクリアした。

