「ボールを持ったとき、外側を味方が追い越すかなと思ったけれど、あそこは自分の得意なエリアでもあるので、思いきってねらいました。決められてよかったです(笑)」(皆上弦輝)
さらに、4年生の近藤諒大が続く。後半16分に気持ちを込めてPKをけり込み、3対0。勝利をほぼ決定づけた。「いつもPKをけっているわけではないけれど、応援してくれるみんなやピッチで一緒に戦っている選手から名前を呼んでもらったので、それじゃという感じで、PKをけりました。ける方向? あらかじめ決めていましたね。1年生のときからリーグ戦に出させてもらいましたけど、得点したのは実は初めて。大学時代のいい思い出になりました(笑)」(近藤諒大) 勢いに乗った城西国際大はリードを広げるべく、前線の武者史也のポストプレーを生かしたり、両アウトサイドの三宮捷や川越理来が相手陣内深くまで攻め込んだり、攻撃のボリュームを増やしていく。 ところが、どうしたことか、終盤に入って思わぬ展開が待ち受けていた。後半36分、40分と立て続けに失点し、1点差まで追い上げられてしまう。 4年生が反省を口にする。「自分たちの甘さを感じました」と安里駿汰が振り返れば、「4年生が点を決めてくれて、いい雰囲気で試合を運んでいたけれど、最後があまりにもふがいないです」と徳元悠平も顔を曇らせた。 上々の締めくくりとはいかなかった。だが、千葉大に勝利したことで、今季の大学1部リーグを2位でフィニッシュ。村井慎二コーチは「内容と結果を自分たちがどう受け止めるか、そこがいちばん大事。チームとしての伸びしろは間違いなくある。グラウンドに持ち帰って、見つかった課題に取り組んでいく。どこまで成長できるか、それは自分たち次第」と総括する。 悲願であるリーグ初制覇。そして、その先にある関東リーグ昇格へ。卒業する4年生はこうした思いを後輩たちに託す。目標達成のためにチームとしてやるべきことは少なくない。福井監督は「リーグ上位の力は紙一重。強くなるにはやはり日々の努力が欠かせない。そういう積み重ねや取り組む姿勢がゲームに表れるわけですからね」と、来季を見据えた。今季の全日程は終了したのも束の間、戦いはもう始まっている。(取材・文・写真 小室功)

