武蔵のキャプテンを務める古野健一(写真=多田哲平)

 第101回全国高校サッカー選手権東京予選の2次予選Bブロック1回戦を突破した武蔵のキャプテンを務めるのは、DF古野健一(3年)だ。

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 2-0でかえつ有明を破った1回戦で古野は、左SBの位置から精力的にアップダウンし攻守に厚みをもたらせば、2点リードで迎えた試合終盤には「このまま続けよう」とチームメイトを鼓舞し続けた。

 試合後には「チームが勝つことが一番嬉しいので、それに貢献できたのがキャプテンとして良かったです」と口にするナイスガイ。

 さらに、都内有数の進学校の生徒とあって、勉強とスポーツの両立に励む努力家だ。岩永雄太監督からは「練習と空いた時間の勉強への取り組みが素晴らしく成績もすごく良い」と評される。公表しないとの約束で教えてくれた成績を聞けば、監督からそう言われるのも頷ける。

 もっとも古野に限らず、武蔵のサッカー部員はみな、サッカーと勉強のバランスを上手く取りながら高校生活を過ごしているという。3年生の選手権まで部活を続けるのは「普通」だそうだ。

 「僕はまだまだですけど」と謙遜しながら、古野はそのコツを口にする。

 「大切なのは切り替え。みんな、勉強とサッカーの切り替えが上手いんだと思います。練習一つひとつに集中して、そこでやり切る。そして練習が終わったらすぐに勉強する感じです」

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▽第101回全国高校サッカー選手権東京予選
第101回全国高校サッカー選手権東京予選