G大阪ユース加地莉比斗

 後輩に向けては「2人のセンターバックは2年生だけどよく頑張ってくれた。この経験を無駄にせず、3位を超えて次は優勝してほしいですね」と神奈川の“ニューカマー”のさらなる躍進を期待した。

 FC東京とガンバ大阪で、天皇杯とナビスコカップ(現ルヴァンカップ)を2度ずつ、アジア・チャンピオンズリーグも制し、日本代表でも2006年のワールドカップ・ドイツ大会など国際Aマッチ64試合で活躍したのが、右SBのスペシャリスト加地亮だ。

 G大阪ユースに所属する加地さんの長男、莉比斗(3年)も両親が見守る中、左SBとして旺盛な攻撃参加と上下動を繰り返し、父親を思い起こさせるプレーを披露した。

 参加した理由は「去年の夏、進路についてチームと話した時にアメリカに留学したいと伝えました。主催者が父と同じ高校なのでトライアウトを知って応募したんです」と言う。左利きの加地は、小学校から一貫して左SBか左ウイングバックを担当。「キックの質といろんな球筋を蹴り分けられるのが持ち味です」と強みをアピールすると、「アメリカの選手は体が大きくてフィジカルも強い。日本では経験できないので、向こうでしっかり鍛えて成長し、Jリーグから声が掛かるまでになりたいですね」と明確な目標を口にした。

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