父の加地さんは「ビルドアップしながら周りを生かしつつ、自分も生かされるタイプだと思います。本人が進む道ですから親としては応援するだけ。プロの目にとまるように成功してくれたらいいですね」と温かく見守るつもりだ。加地さんも14年にMLSでプレーした経歴を持つだけに、同じSBが同じように米国行きの切符をつかめるか注目だ。
竹内同様、加地も「英語を話せるようになるのも決め手になりました」と言ったが、With Youの中村亮代表によると「最近はサッカーだけが留学する目的ではなくなっています。サッカーと英語、スポーツと学業の両立を目指す高校生がぐっと増えてきました」とスポーツ一辺倒が減少しつつあると言う。高校年代に日本で活躍した選手が、米国でさらに力を蓄え、Jリーグや日本代表に名を連ねる日が楽しみだ。
(文・写真=河野正)

