古市元喜コーチ

 24年務めた埼玉県の公立高校の教員を48歳で辞め、2024年4月に私学の武南へ転職。思い切った決断にも思えるが、保健体育科教諭でもあるサッカー部コーチの古市元喜は「全国大会出場の可能性を秘めたチームで最後の勝負をしたかった」と明確な動機を示す。全国規模の大会には埼玉県勢で最多出場を誇る名門校だけに、挑戦するにはうってつけの環境といえる。

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 高校は大宮市立大宮西(現・さいたま市立大宮国際中等教育学校)に進学し、1年生からトップ下のレギュラーになったが、チームの成績は芳しくなかった。県内公式戦での県大会出場は在学中に1度もなく、全国高校選手権は3年間とも8月の1次予選2回戦で敗れている。

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▽第104回全国高校サッカー選手権埼玉予選
第104回全国高校サッカー選手権埼玉予選