市立浦和 vs 昌平Ⅱ(写真=河野正)
後半は主導権を引き戻し、FW上野旭陽(3年)やMF西嶋大翔(2年)が両サイドから攻め込んでシュートを放ち、主将のボランチ田尻匡平(3年)も積極的に攻撃参加してゴールを狙った。こう着状態が続いていたが、相手のハンドによってPKを獲得し、29分に上野がゴール右に決勝点を蹴り込んだ。
決めた瞬間は大喜びした上野だが、「PKの練習はよくしていたので自信がありました」と穏やかな口調で語り、「夏休みの遠征でコミュニケーションが活発になり、チームに絆が生まれたのが優勝できた原動力だと思います。参入戦も勝ち抜きセカンドチームでもプリンスリーグに昇格できることを証明したい」と今度は勇ましい声で決意をにじませた。
前期は2勝1分と好スタートを切ったものの、5月8日の第4節で武蔵越生に初黒星を喫すると、第8節まで2分3敗と勝利から遠ざかった。最終戦では市立浦和を4-0で破り、7試合ぶりに勝って前半戦を5位で折り返した。
前半戦から一変して好調を堅持したことについて日野口監督は、「勝つにはどうすべきか、いい流れをつかむにはどうやったらいいのかを夏休みの激しい練習の中で感じ取り、判断できるようになったのが後期につながったと思います」と説明した。
8勝1分、37得点・13失点という抜群の成績で後期9試合を勝ち抜き、通算11勝4分3敗の勝ち点37で初優勝した。