横浜創学館イレブン
「きょうはツイていた」と横浜創学館・檜山和孝監督。
後半の最終盤、ポストに2度、助けられたとあって「3点くらい取られてもおかしくなかった」と安どの表情だった。橘は高い個人技と組織力。高い補完性からなる機動力を持っている。その橘に押されはしたものの、横浜創学館は攻撃を無力化させ、ほぼ何もさせなかった。
「橘は力のあるチーム。押しこまれることは想定していた。そのことを伝えていたので選手は慌てなかった。相手にやらせておけばいい、そんな感覚だった」と檜山監督。その分、指示は徹底された。「縦パスを入れさせない」「ロングキックはセンターバックがしっかり跳ね返す」「まずは放り込ませない。放り込まれても中でしっかりマーク。拾われてサイドに行ったら、そこでもすぐマーク」とにかく相手をペナルティエリアから遠ざける守備を徹底させた。
とはいうものの、前半4分という早い時間帯での先制点は心理的余裕は出る一方、時間が長い分、どこまで耐えられるか、あるいは2点目を狙いにいくのか、チーム内の迷いからくる不具合が起きがちだ。しかし、きょうの横浜創学館にはそうした要素はなかった。
▽第102回全国高校サッカー選手権神奈川予選
第102回全国高校サッカー選手権神奈川予選