「いや、なにもありませんよ」と窘めるFC東京U-18 佐藤由紀彦監督はこう続けた。「チームの課題、個人の課題がハッキリしている分、選手に伝えやすいですよね。その基準に対して、果たして達しているのかどうか、選手に尋ねると、みな身に覚えがあるわけです。途中から出場した選手もチームの課題、個人の課題はわかっている、それらをやったうえで、タレントを活かしていこうと。(チームの)ボタンをかけ直した…ホントにそれだけです」と答えた。

FC東京U-18MF6二階堂凛太郎

 またMF二階堂はハーフタイムの模様について「(監督からは)いつも通りにやっていこうと話しがありました。監督が話したように、自分の最大限もっているものをプレーで出しました」と語った。

 チームとして、個人として、やるべきことがうまくできなかった前半。その原理原則に立ち返り迎えた後半。ハーフタイムの妙がFC東京らしい快活で爽快な4ゴールを生んだといえる。

(文・写真=佐藤亮太)

▽第34回イギョラ杯国際親善ユースサッカー
第34回イギョラ杯国際親善ユースサッカー