後半の立ち上がりは日本文理ペース。ロングスローやFKを中心に押し込むも、新潟U-18はGK松浦、センターバックのイリアを中心に跳ね返す。ジリジリとした展開が続いた同11分。ついに新潟U-18が試合を動かす。井本がハーフウエーライン付近でパスを受けるとドリブルを開始。日本文理の選手を引きずるように中央に進入し、ラインブレークした山﨑にスルーパス。山﨑の右足シュートはボールバーをたたき大きく跳ね上がったが、誰よりも速く落下地点に入った山﨑がヘディングで合わせ、ようやく先制点を決めた。

 何度もあったチャンスを生かせなかった新潟U-18だが焦らずに個人技とパスワークが融合したサッカーを展開。ようやく生かした先制点で、さらにオフェンスに火が付く。中盤の中央でMF竹ノ谷颯優(3年)が広角にパスを散らし、左からは井本と稲葉のコンビがドリブルで仕掛ける。最前線では山﨑が体の強さを生かしたポストプレーと背後への飛び出しで相手のセンターバックにダメージを与える。

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▽高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ2025 北信越1部
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