横浜商大高、26年ぶりの扉 背負った想いがもたらした価値ある1勝

横浜創英イレブン

 10月18日、第104回全国高校サッカー選手権神奈川予選2次予選・3回戦、横浜商大高vs大和がかもめパークで行われた。この日の応援席には、異様な熱気が渦巻いていた。詰めかけたのは野球部員70人を含む大応援団。平塚学園を破った前回の勝利に学校全体が沸き、「横浜商大といえば野球」というイメージを覆すかのような光景がそこにはあった。「野球部が来てくれるっていうのは本当に感謝ですね」と安達伸彦監督が目を細める。26年ぶりのベスト8をかけた一戦。その重みが、この試合のすべてを物語ることになる。

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 立ち上がりから攻守の入れ替わりが激しい拮抗した試合が続く。横浜商大高は7分、右CKの流れからMF8鈴木智喜の折り返しをキャプテンDF3玉木琉生が頭で叩くが惜しくも枠外。大和も20分にMF7水谷瑠空が浮き球のミドルを放ち、31分にはMF6武藤奏人のFKがクロスバーを叩くが、ゴールは遠い。前半は互いに譲らず0-0で折り返した。

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▽第104回全国高校サッカー選手権神奈川予選
第104回全国高校サッカー選手権神奈川予選