駒込 vs 昭和一

 しかし試合は簡単には終わらない。昭和第一も果敢に前へと人数をかけ、33分には駒込GKを交わしたFW11松本響輝がフリーでゴールに迫るが、ここはDFが必死に戻ってシュートを許さない。駒込の守備陣は最後の一線で身体を張り、前半を1-0で折り返した。

 ハーフタイム、本部の温度計が示したのは37.9度。もはや“酷暑”という言葉さえ生ぬるく感じられるような環境だった。

 後半、昭和第一は同点を狙ってボールを前に運ぶが、駒込の守備ブロックを崩すことは容易ではない。59分にはMF7川延千起がドリブル突破からシュートを放つも、相手GKが立ちはだかり追加点はならず。だがクーリングブレイク明けの64分、ゴール前の混戦を秋月が落ち着いて流し込み、駒込が2点目。チームに大きな余裕を与える一撃となった。

 「追加点はみんなが繋いでくれて、最後に自分のところに来ただけ。落ち着いて決めることができた」と秋月。仲間への感謝を口にした。

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▽第104回全国高校サッカー選手権東京予選
第104回全国高校サッカー選手権東京予選