酷暑の初戦を支配した駒込 “落ち着き”が導いた勝利

駒込イレブン

 37度を超える猛暑。文京区・小石川運動場に照りつける太陽は、ピッチに立つ選手たちの体力を確実に削り取っていった。8月30日、第104回全国高校サッカー選手権東京予選の1次予選の幕開け。駒込昭和一の一戦は、酷暑の中で“落ち着き”を示した者が勝利をつかむ戦いとなった。

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 序盤からボールを握ったのは駒込だった。開始早々にMF11古家亮太郎が左サイドを突破し、ゴール前へと迫る。昭和第一も3分、セットプレーからいきなりクロスバーをかすめる惜しいシュートを放ち、互いに一歩も譲らない立ち上がりを見せる。

 それでも試合を動かしたのは駒込。20分、右サイドからのMF8秋月大空の折り返しを受けた古家が冷静にゴールネットを揺らす。大きな一撃に「初戦で1点目を取られると一気に相手の流れになる。そこで自分のゴールで落ち着けたのは大きかった」と先制点を決めた古家は胸をなで下ろした。

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▽第104回全国高校サッカー選手権東京予選
第104回全国高校サッカー選手権東京予選