夏の終わりに掴んだ突破口 都立足立西、泥臭い総力戦でついに1回戦の壁を破る

都立足立西イレブン

 真夏の太陽が容赦なく照りつける東京都市大付属高校グラウンド。第104回全国高校サッカー選手権東京予選1次予選1回戦で、都立足立西都立上野が激突した。

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「ここ数年勝てなかった」「1回戦負けとか当たり前のようなチーム」。そんな都・足立西にとって、この一戦は単なる初戦ではない。長年積み重なった悔しさを晴らす、まさに正念場だった。

 試合は都立足立西のペースで始まった。5分、キャプテンを務めるDF7佐藤翔琉のコーナーキックから、DF10三浦大樹が冷静に押し込んで先制点を奪う。「コーナーのプランはもう練習してて、こぼれをもう押し切るって感じだったんで、そのまま押し切ったら入った」と三浦が振り返るように、狙い通りの得点パターンだった。キャプテンの佐藤は「真ん中で固まって、しっかり自分がいい場所、キーパーの前、出られないとこに蹴るっていうのをしっかり意識して」と、緻密な戦術が実を結んだ瞬間だった。

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▽第104回全国高校サッカー選手権東京予選
第104回全国高校サッカー選手権東京予選