駒込は都立拝島の堅守に苦しむも、“しぶとさ”でつかんだブロック決勝

駒込イレブン
二日間、断続的に降り続いた雨も試合開始を前にすっきりと上がり、ホイッスルと同時に晩夏の太陽が再び小石川運動場を照らし出した。第104回全国高校サッカー選手権東京予選1次予選2回戦、駒込と都立拝島の一戦は、序盤から駒込がボールを握り、都立拝島が粘り強く構えるという図式で進んだ。だが、前回の昭和第一戦で見せた“落ち着き”とは対照的に、この日の駒込は「攻め急ぎ」と「焦り」が交錯し、なかなかゴールをこじ開けられない。試合を決めたのは最後の最後、PK戦での強心臓ぶりだった。
駒込は開始直後からショートパスをつなぎ、3分にはファーストシュートを放つなど積極的にゴールを狙う。しかし、都立拝島の守備は、寄せの速さと中央を固める粘りで一枚岩のように立ちはだかる。18分、駒込MF8秋月大空が鋭くエリアに切り込んだが、こぼれ球を拾ったMF6福島大陽の一撃はポストの外へ。31分にはMF10山上優人が決定機を迎えるもGK正面、39分にはMF11古家亮太郎からFW9西村海への折り返しを拝島GK1 萩原朱蓮が身体で止め、アディショナルタイムには再び秋月がフリーでシュートを放ったが、ここも萩原がゴールに蓋をする。前半は駒込が攻め続けながらも、都立拝島がすべてを跳ね返す展開でスコアレス。
▽第104回全国高校サッカー選手権東京予選
第104回全国高校サッカー選手権東京予選

