都立紅葉川イレブン

「相手の前への仕掛けに対して我慢できず、勢いで2点取られてしまった。苦しかった」と振り返る法政大高の山崎敬人監督。しかし、「選手たちは気持ちが切れず、最後まで諦めなかった」ことが、後の大逆転劇の原動力となる。

 14分、左サイドからのロングスローをFW11福嶋優輝がヘディングで繋ぎ、FW9天田悠太が頭で決めて1点を返す。「みんな気持ちを強く持ってたし、絶対諦めてなかった。相手の足が止まってくるのもわかってたので、全然いけると思った」と後に追加点も挙げる天田は語る。

 前半を2-1で折り返すと、後半は両チーム共につなぐ意識が高まり、立ち上がりは淡々と進行。しかし57分、セットプレーからのクリアボールをMF10和久蓮平が拾い、ゴール前に放り込んだボールを前線に残っていたDF5近藤大和が頭で押し込み、ついに同点に追いついた。

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▽第104回全国高校サッカー選手権東京予選
第104回全国高校サッカー選手権東京予選