0-0で前半を折り返し、勝負の後半戦に入った。

 初戦の2回戦、3回戦とも1-0の競り合いを勝ち抜いてきた東京朝鮮中高級学校が、6分に先制点を挙げた。相手のクリアボールを拾ったチェが右からが速いクロスを上げると、右ウイングバックのキム ユソン(3年)が右足シュートを突き刺した。この5分後には左ウイングバックのホン セホ(2年)の左クロスからキムが右足で打ったが、惜しくも枠を捕らえられず追加点とはならなかった。

 先制された東海大高輪台は13分、CB安田旬(3年)が左から攻め上がり、遠いサイドの櫻田にパス。上手にコントロールしてから左足でゴール右隅に同点弾を蹴り込んだ。これでリズムをつかむと23分には、主将のボランチ土田歩汰(3年)が右サイドを突破し、カットインからゴール前に最終パス。櫻田が相手GKに先んじてボールに触れ、決勝ゴールを流し込んだ。

 東海大高輪台は32分、佐藤が軽やかなドリブルで左からペナルティーエリアに進入すると、相手DFの反則を誘ってPKを獲得。櫻田がキッカーを志願したが、バーに弾かれてハットトリックを逃した。

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▽第104回全国高校サッカー選手権東京予選
第104回全国高校サッカー選手権東京予選