そしてGK12池田も同様、新チームが始まった際、膝のケガに悩まされていた。5月の関東大会予選、6月のインターハイ予選もスタンドで応援する側だった。回復とともにパフォーマンスもあがった。「T5、T3、ようやくT1のベンチに入れて…苦労しましたが、きょうベンチに入っただけでも嬉しいです」と顔をほころばせたのもうなずける。
一種の挫折を味わい、ようやくきょうの舞台に立ち、決勝に導く活躍をしたふたり。そこには高校サッカーならでは味わい深さとともに彼らを見続けた監督・コーチの厳しくも温かい目を忘れてはいけない。
就任11年目。創部初の決勝進出を果たした多摩大目黒の遠藤監督。「自分たちが持っているものを100%出せるかどうかをしっかり1週間、モチベーションも含めて、作っていきたい」と意気込んだ。
多摩大目黒、決勝の相手は早稲田実業となった。
(文・写真=佐藤亮太)
▽第104回全国高校サッカー選手権東京予選
第104回全国高校サッカー選手権東京予選

