
福知山成美イレブン(写真=雨堤俊祐)
藤村コーチは「『新しいストーリーを作ろう』という話をしています。Bチームが関西2部へ帰り咲いて、もう一度、近江の勢いを生み出していきたい」と話す。2022年のプレーオフを勝ち抜いてプリンスリーグ関西2部へ昇格したが、昨年に県リーグ1部へ降格。1年でのプリンスリーグ復帰を掲げて、今年は戦ってきた。「降格したときのチームでプレーしていた3年生たちもいる。自分たちで昇格させて、後輩たちへ関西2部の舞台を残したいという思いもあるはず」と代弁する。2年生の古荘も「先輩たちが築いてきたこれまでの近江の歴史があって、その先に自分たちが新しいものを記していきたい」と意欲を燃やす。目標達成まで、あと一つだ。
一方、敗れた福知山成美。今年はインターハイ予選、選手権予選に続き、プレーオフもPK戦の末の敗退となった。スタッフや選手からは「またか…」という異口同音の悔しい声が聞こえてきた。前半はシュート2本とやや苦しんだが、ハーフタイムに守備面を修正して後半は反撃に出て、先制点を奪ったところまではよかったが、最後に耐えきれなかった。プリンスリーグへの昇格はならなかったが、2強体制が続く京都府の中で存在感を増している存在だ。この日のスタメンには2年生も多く名を連ねており、この経験を来季へとつなげていきたい。
(文・写真=雨堤俊祐)
▽高円宮杯 JFA U−18サッカーリーグ2025プリンスリーグ関西 プレーオフ(参入戦)
高円宮杯 JFA U−18サッカーリーグ2025プリンスリーグ関西 プレーオフ(参入戦)

