PK戦は立命館宇治のGK河原崎伶央(3年)の独壇場だった。後攻の京都橘の1人目のPKをコースを読んで止めたが、河原崎がゴールライン上より前へ出ていたとして蹴り直し。2回目のPKも再び止めて見せたが、またしてもゴールライン上より前へ出ていて、今度は主審から警告が提示される。そして3回目のPK、今度はしっかりと足をゴールラインの上から動かさずに横へ飛んで、三度PKを止めてみせた。

 同じ選手間で3回PKを蹴って、全てを止める。数字の上では1人目を止めたにすぎないが、流れは一気に傾いた。河原崎は3人目のPKを阻止し、京都橘のGK増井誠之甫(2年)も相手4人目のPKを止めるが、京都橘の4人目のPKが枠を外れて、勝負が決した。試合は1-1、PK戦1-3で立命館宇治が準々決勝進出を果たした。

 立命館宇治にとっては、1年前のリベンジを果たす勝利だった。令和7年度全国高校サッカーインターハイ(総体)京都予選4回戦で京都橘にPK戦の末に敗れており、今回は同じ大会の同じ4回戦、同じ対戦相手、そして試合会場まで同じという全てが揃った舞台だった。そんな中で違ったのは戦い方だ。昨年は相手との力関係も考慮して、普段とは違う5バックの布陣を採用。重心を後ろに下げた守備重視のスタイルで挑み、なんとかPK戦へ持ち込んだが、今年はシステムはいつもの4-3-3から変えずに強敵へ挑んだ。

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▽令和8年度全国高校サッカーインターハイ(総体)京都予選
令和8年度全国高校サッカーインターハイ(総体)京都予選