前橋育英(写真=松尾祐希)

 文字通り、優勝候補が居並ぶ死のブロックだ。

 インターハイを制した前橋育英、同じくベスト4で来季からプレミアリーグに参戦するプリンスリーグ関東王者の昌平、昨季の選手権で準優勝を飾った大津など、どこが勝ち上がってもおかしくはない。

 まず、注目は前橋育英だ。今季のチームは注目ボランチ・MF徳永涼(3年)、10番を背負う高足善(3年)、世代別代表歴を持つFW小池直矢 (3年)など昨季からのレギュラーが軸となりつつ、そのほかの選手も全国レベルの選手がずらりと揃う。左足のキックが武器の左SB山内恭輔(3年)、夏のインターハイで経験を積んで安定感が増したGK雨野颯真(3年)や、中盤のマルチロール・青柳龍次郎(3年)は今大会屈指のタレントだ。今季は怪我がちだった昨季のレギュラー・MF根津元輝(3年)が夏に完全復活を果たしたが、戦力が充実しているが故にSBの起用を試すほど。それほどまでに今年のチームは戦力が充実しており、誰がピッチに立っても力は落ちない。中1日でゲームが続く選手権を勝ち抜く上でも、分厚い選手層は大きなアドバンテージになるはずだ。

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▽第101回全国高校サッカー選手権
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