開成の主将を務めるMF山本空(写真=多田哲平)

 勉強とサッカーの両立をテーマにしたインタビュー特集「文蹴両道」がスタート。

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 記念すべき第1弾で訪ねたのは、全国ナンバーワンの進学校、開成だ。東大合格者数は1982年から41年連続全国1位という輝かしい進学実績を誇る、中高一貫の超名門。そのサッカー部は、いかにして勉学とスポーツの両立を目指しているのか。

 チームの主将を務めるMF山本空(2年)に話を訊いた。

 #1 / #2

――文武両道を目指す高校生活はどうですか。

 結構大変ですね。正直まだまだ両立できているとは思っていないです。うちの学校はイベントにも力を入れているので、運動会や文化祭などが重なると、どこにどれだけ自分のリソースを割けばいいのか悩んでしまいます。

――部活がある日のスケジュールはどんな感じですか?

 起きるのは7時……いや、たまに疲れが抜けていなくて7時半くらいに起きることもありますね。幸い家から学校まで20分くらいなので、そのメリットを最大限に活かしているというか”悪用”しているというか(笑)。

 で、授業は14時半頃に終わって、それから2時間くらい部活をして帰ってご飯を食べて、それから勉強という流れです。帰ってからの時間をすべて勉強に使えればいいんですけど、部活がある日は疲れもあって、あまり勉強に時間を割けないでいます。それにJリーグがあると観てしまったり、自分の試合を観返すと止まらなくなってしまったり……自制するようにしているんですけどね(笑)。そんなこんなで、日付が変わっていて焦って寝る、みたいな。

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