開成のMF山本空(写真=多田哲平)
勉強とサッカーの両立をテーマにしたインタビュー特集「文蹴両道」がスタート。
記念すべき第1弾で訪ねたのは、全国ナンバーワンの進学校、開成だ。東大合格者数は1982年から41年連続全国1位という輝かしい進学実績を誇る、中高一貫の超名門。そのサッカー部は、いかにして勉学とスポーツの両立を目指しているのか。
チームのキャプテンを務めるMF山本空(2年)に話を訊いた。
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――開成サッカー部のキャプテンとして、どんな仕事をしていますか?
学年ごとに主将がいるんですが、最高学年の主将に任されているのは、大きく言えば、中学を含めた部活全体のマネジメントですね。練習中にチームをまとめる他、突然の欠席や電車の遅延などで外部のグラウンドに行けなくなった時には、その旨を先生に連絡しています。また逆に僕のほうで伝達事項やスケジュールなどを受け取って、部員に伝えたりしています。
あとは部活の日程を先生と擦り合わせたり、会計、部長、渉外の役職の人と連絡を取りながらグラウンドの確保をしたりしています。メンバー表などの提出書類を印刷して試合日に持って行くのも僕の仕事ですね。他の高校のキャプテンよりも仕事は多いかもしれないです。
――他の高校のキャプテンにはない仕事もやっているのは、良い経験ですね。
そう思います。僕は背中で見せるとか、声をかけて士気を高めるとかは全然得意じゃないんです。中2の時にキャプテンを引き継いだ身でもあるので。
ただ、そのぶんみんなが気持ち良く活動できるように、事務作業だけはきっちりやりたいなと。チームとして活動できないと、まとめる以前の問題になってしまうので。