こうしたメンタル面でのアプローチが奏功する。
持ち前の両サイドを幅広く使った展開からチャンスをうかがい、あっという間に連続ゴールを奪った。口火を切ったのは“左サイド”だ。前半2分、村下和也のクロスに走り込んだ右サイドMFの井上達貴がヘッドで先制点をゲット。その1分後にも同じく村下和也のクロスをきっかけにして、こぼれ球を拾ったFW加藤潤也が冷静に仕上げた。
「立ち上がりが大事だったので、早い段階で2点取れたのはよかった。攻撃のいい起点になれたかなと思う」と笑顔を見せた村下和也が22分にチーム3点目を叩き込む。左SBの徳元悠平のスローインに素早く反応し、守備陣の背後に抜け出すと、そのまま持ち込んでクリーンショット。
32分には左CKのチャンス(キッカーは徳元悠平)からCBの廣瀬智行がチーム4点目をドンピシャで決め、帝京平成大に心理的なダメージを与えていく。
“右サイド”も負けてはいない。
「ひとつ前の選手やFW、ボランチと連携しながら縦のスペースに飛び出したり、なかに入ったり、(守備ブロックを作る相手に対して)いろいろな選択肢を持ちながらプレーできた。それがいい形で結果にもつながった」と振り返る右SBの安里駿汰が、38分に敵陣深くドリブルで持ち込み、マイナスクロス。これをFW加藤潤也が難なく決めて、前半だけで5対0とした。
ハーフタイムでの大場コーチの指示は「緩めるな!」という点だった。
「点差が開いてくると、どうしても気持ちが緩んでしまいがちだけど、それはやめようと伝えた。後半も自分たちがやるべきプレーをしっかりやり続けることが大事だった」

