国際武道大は屈強で、ファイターぞろいだ。チームとしてのまとまりもよく、県内きっての武闘派軍団。だが、城西国際大はひるまなかった。「フィジカルの強い相手だからといって球際で負けていたらいけない。ひとりひとりがまず戦わなければいけない」と、大場賢治コーチは選手たちを鼓舞した。
晴天に恵まれた大一番は、13時50分に国際武道大のキックオフで始まる。球際での激しいぶつかり合いが立ち上がりから続く。そんななか、CBの近藤諒大は微妙な変化を感じとっていた。ハーフウェイラインを越えた相手陣内でボールを運ぶ機会が少なくなかったこともあり、「春期に対戦したときはもっと前からプレッシャーをかけてきたけれど、今回はそうでもなかった。いい感じで間を取れていたし、前半のうちに先制できるんじゃないかと思っていた」と冷静に戦況を見ていた。その言葉を裏づけるかのように35分を経過したころから城西国際大が立て続けに好機を演出していく。
クロスバーやポストを叩く惜しいシーンもあった。だが、均衡が破られることなく、ハーフタイムを迎える。
「チャンスは作っていたので、あとは決めるだけ。自分たちの攻撃のねらいをしっかり続けていけば、必ず入るから、と。ポジティブな声がけをして後半に向けて送り出した」と、大場コーチ表情も明るかった。
前半の終わりころから試合の流れをつかんでいたのは明らかに城西国際大だ。後半に入ってもそれは変わらなかった。サイドに起点を作り、相手守備陣の背後をとり、シュートに持ち込む。一方、廣瀬智行と近藤諒大の両CBを中心にリスク管理し、国際武道大のカウンターの芽を次々に摘んでいた。

