ところが、後半早々に同点に追いつかれ、振り出しに戻ると、試合の様相が変わっていく。一気呵成に仕掛ける中央学院大。しのぐ城西国際大。徐々に守備のほころびが見え始め、フリーでシュートを打たれるシーンも増えていく。

「前半はボールを動かされてもうまく対応できていたけれど、後半はサイドにボールを運ばれたとき、なかなかフタができず、ボールを奪ってもけるだけになってしまった。ライン全体を押し上げることができなかった」(近藤諒大)
「もう少し自分たちの時間を作れればよかったけれど、思うようにいかなかった。アウェイの雰囲気をすごく感じた。そんななかでも勝ち点1をもって帰れなかったことが悔しい」(川尻龍司)

 前からの守備に奔走し、疲れが見える2トップを代えて(21分に城臺映伍から上原牧人、38分に平野皓巴から井上達貴)、チーム全体の強度維持を図ったが、公式記録に基づけば、後半のシュート数は城西国際大が4本で、中央学院大が10本。劣勢を物語っている。痛恨の逆転ゴールがよりによって後半のアディショナルタイムであったことも大きな落胆を誘う。

 だが、すべてが決したわけではない。首位・国際武道大との勝ち点差は6と自力優勝の道は難しいものの、「最後まで自分たちがやるべきことをしっかりやりきって、結果を待ちたい」と安里駿汰がチームみんなの気持ちを代弁すれば、「4年生の僕らにとって大学最後のリーグ戦。今後につながるような姿勢を後輩たちに示したい」と近藤諒大が覚悟を口にする。

 次節は10月8日、国際武道大とのアウェイ戦だ(14時キックオフ予定)。球際が激しく、パワフルなイメージが強いが、今季は展開力にも磨きをかけている。改めていうまでもなく難敵だ。福井監督は「次に向けて、いい準備をしたい。まだまだ何が起こるか、わからない」と、静かな口調のなかにも不屈の闘志を隠さなかった。

(取材・文・写真 小室功)