長いボールを生かし、スピーディーで、ダイナミックに攻めてくる国際武道大。また、FKやCKといったセットプレーから迫力あるシーンを作り出す力に優れるだけに、その点は十分に注意が必要だった。ボランチの河口海斗は「ゴールの近くで、無駄なファウルをしないように心がけていた。相手ボールが頭上を越えていくケースが多かったけれど、(もうひとりのボランチである)川尻とうまく連携しながら対応できていた」と冷静に振り返る。

 そして、ついに待望の逆転&決勝ゴールが生まれた。

 後半30分、右CKのチャンス。キッカーは左利きの徳元悠平だ。ねらいはニアサイドだった。そこに飛び込んだのが平野皓巴だ。徳元悠平がリリースしたボールをバックヘッド気味にすらすと、それが相手に当たってゴチャゴチャとなり、ゴールのなかにこぼれた(公式記録上ではオウンゴール)。

「試合のなかで“ニアサイドが狙い目じゃないか”という話をしていて、それがうまくいきました。イメージどおりです!」と、徳元悠平はしてやったりの笑顔を浮かべる。
「ちょっと出足は遅れたけれど、ボールに触れば何かが起こせるかなと思っていた。気持ちで決めたゴール」と、一目散に控えメンバーに駆け寄った平野皓巴は喜びを分かち合った。

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