ファジアーノ岡山U-18 vs 日大藤沢(写真=矢島公彦)

 押し込まれても焦れずに流れを引き寄せる。梁監督が言う「受け身にならず、相手がちょっとでも下げたら取りに行ってどう攻撃につなげるか。そのマインドは常に持っている」という姿勢が表われた試合だった。

 一方で敗れた日大藤沢も実力の高さを感じさせた。多くの時間でボールを握り、数多くの決定機を創出した。MF11岡田生都(新3年)は鋭い突破を何度も見せ、MF10安場壮志朗(新3年)は確かな技術でゴールに迫った。

 日大藤沢の佐藤輝勝監督は「自分たちの時間で点を取り切ってしまう部分で、普段の良さが出せないシーンもあった。相手は粘り強く身体を張ったからこそ流れを段々と持っていった。そこはすごく学べたところ。高い強度で戦ってくれたファジアーノさんやこの大会には感謝。あとはそうした良いチームをどう落ち着いて崩すか」と謝意と今後の課題を語った。

(文・写真=多田哲平)

▽第32回イギョラ杯国際親善ユースサッカー
第32回イギョラ杯国際親善ユースサッカー