駒澤大学高等学校 vs 矢板中央
後半に入っても強度の高い守備と推進力を武器に試合を優勢に進めると、半ば以降は相手の運動量が落ちた影響で押し込む時間帯が増える。前半終了間際に投入したFW堀内凰希(3年)が小気味良いプレーで流れを引き寄せ、ドリブル突破や高い位置からのハイプレスでチームに勢いをもたらす。すると、後半14分にスコアが動く。CB小倉煌平(3年)がゴール前に放り込むと、途中出場のFW朴大温(3年)が競り合う。「相手GKがクロス対応を苦手にしている気がして、ボールを落とすかもしれないと思っていた」。そう振り返ったFW山下魁心(3年)が素早く落下地点に入り、こぼれ球を押し込んで待望の先制点をもぎ取った。
以降は時間をうまく使いながらゲームをクローズさせ、このまま逃げ切った矢板中央が1-0で勝利。今季は撃ち合いになる試合が多かったなかで、守備陣が最後まで無失点に抑えられた点は大きい。「最低限、青森山田との試合まで勝ち上がりたかった。本当に次は勝負にいきたい」とは髙橋監督の言葉。次戦の相手は3大会前の王者でU-18高円宮杯プレミアリーグEASTの青森山田で再び似たスタイルの相手とのゲームになるが、磨き上げてきたハードワークで3大会連続の8強入りを目指す。
(文・写真=松尾祐希)
▽令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)
令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)