新生チームの証明 駒場東邦が再構築されたチームで魅せた攻撃力

2得点を決めた駒場東邦FW10今井駿

 インターハイ後に主力の3年生4名を受験のために送り出した駒場東邦。新たに1、2年生で再構築されたチームが、第104回全国高校サッカー選手権東京予選1次予選の初戦で、その真価を問われる時が来た。9月7日、駒場東邦グラウンドに響いたのは、若きイレブンが奏でる新たな序章の調べだった。

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 空に浮かぶ入道雲が日差しを和らげ、時折涼やかな風がピッチを流れる中、WBGT27.5℃という久々に安定したコンディションでの一戦。都立三田のキックオフから始まった80分間は、駒場東邦にとって夏の再構築期間の集大成を示す舞台となった。

 立ち上がりから駒場東邦は高い位置でプレスを仕掛け、ボールを奪うと両サイドを広く使った攻撃を展開。特に左サイドのMF8森島裕喜とDF3熊谷俊介汰は息の合った連携で都立三田陣内を脅かした。しかし、4分にゴール前のルーズボールからMF16田中稜一郎がシュートを放つも、わずかに枠上へ。前半序盤は多くのシュートを打ちながらも、精度を欠く場面が続いた。

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▽第104回全国高校サッカー選手権東京予選
第104回全国高校サッカー選手権東京予選